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なんで「死にかけ」かっつーと、死にかけた精神状態だから。もうそのまんま。
死にかけとゆーより、「死んだように生きてる」と言ったほうがイメージしやすいだろうか？
生きる意味も、目的も、張り合いもない。
じゃあ死にたいのかって言うと、そうじゃない。べつに死ぬべき理由なんかない。単に生きるべき理由がないだけ。
生きてるのがつまんないってわけじゃない。アニメは面白いし、ゲームは面白いし、パソコンのパーツ組み替えんのもそれなりに楽しい。
ただ、めんどくさい事のほうがそれ以上に多いだけ。
生きてるのってめんどくさい。
食べなきゃ死んじゃうのもめんどくさいし、食べるために働かにゃならんのもめんどくさい。起きてると眠くなるのもめんどくさいし、眠ると起きるのがめんどくさい。
死ぬためにはそれなりの理由が必要だってこともめんどくさい。
ただ、そうやってめんどくさくも生き続けていることで発見もある。生きることには理由なんか必要ないんだって事。
生きること自体には意味も目的も無くたって困らない。生きる価値が無くても、生きる理由なんかなくても、今現在生きているというそれだけで、人はそのまま生きることを続けてしまう。死ぬ理由がない限り人は生きる。
俺は生き続けても、何事も無し得ない。俺はそれを知っている。なぜかっていうと、それだけの実力を持たないから。それがなぜかっていうと、それだけの努力をしてこなかったから。今でも努力をしようという気がない愚か者だから。だから生きる意味も目的も見出し得ない。それは自分の取ってきた行動の結果。当然だ。必然だ。
それが俺の「死にかけ」。死んだように生きてる現実。
それはそれで構わない。意味も価値も無くたって生きてはいける。不自由はない。
しばらくの間そう思っていた。
だが違う。
違わないけど、違う。
意味も価値も無くたって生きてはいける。生きることに理由は必要ない。それは確かだ。だけど、生きていこうと思うには、生き続けようと思うには、それなりの理由が必要だ。
人間は、自ら生き続けようと思えない状態を、つらいと感じる。生き続ける事が出来ても、生きていることがつらいと感じる。
そして人間は、このつらさに堪えられるようには出来ていない。
俺は明らかに救いを求めている。
だがそれはおそらく、ムシの良すぎる話だ。
自ら何もしようとしない俺は、救済に値しないだろう。それはわかっている。
それでも俺は救いを夢想せずにはいられない。もしもこの世が愛に満ちていて、愛が万人を救うというのなら、俺のところにも救いの手は訪れるはずではないか。
そうして俺はただ何もせずに嘆いている。そんな俺はやっぱり死んでるも同然だ。
だから「死にかけ」。死にかけ将軍は今日もあてどなく生きる。死ぬ理由が見つからない限り。
もしかして、このまま生きることのつらさが蓄積していくと、それはいつか死ぬべき理由として充分なものになるのだろうか？
