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お待ちかね、歌謡ショウ用の新曲アルバム『新・歌謡全集Ⅱ』が好評発売中です。(好評かどうか知らんが)
ということでその感想です。
前回の『新・歌謡全集』を最初に聴いたときは、初の「舞台専用」ということで、正直なところノリについていけんなぁという戸惑いが大きくて、イマイチという感想だった。その後実際の舞台を見てみると「なるほどぉ」と感心したのだけど。
そして今回のですが。
戸惑いはまったく無かったです。すんなりと入ってきた。前回ので耐性ができたせいかなぁ。そうではなくて、一つ一つの楽曲としてのクォリティが前回よりも優れているからだと思いたいけれど。
一曲めが大神さんとかえでさんがメイン、というのは新鮮な驚きがありました。ところがそんな驚きとはウラハラに、聴いているうちにどんどん「これは来るべくして来た一曲だ」という気持ちが強くなりました。なんだか、こう来るのを始めから知っていたかのような、そんな安心した気持ちになるのです。
もちろん、聴く前にはそんなことちっとも予想していませんでした。でも、聴いていると、なんだか旧知のものに触れているような安心感があります。
これは一曲目だけでなく、前半の５曲に共通して感じる印象です。なんだか、「あたたかい」感じのする歌。ただ楽しいだけじゃない、ただ明るいだけじゃない、「あたたかい」という言い方がいちばんしっくりとくる、そんな曲の数々でした。
後半は劇中劇用の曲が大部分を占めています。
これは初めてのことですね。今まで劇中劇の歌は一曲だけというパターンが続いてましたから。
当たり前のことですが、劇中劇の歌は、がらっと雰囲気が変わります。
ぶっちゃけた話、こちらの方は特にこれといった特別な感想はありません。決して悪くはありませんが、前半の曲の特異性に比べると「ふつーの"いい曲"」ってところでした。
そうそう、今回の大きな特徴はソロ曲が非常に少ないことですね。これは、今までのような「各メンバーにそれぞれ見せ場としての歌を一曲ずつ」というやり方から、もっと別の見せ方へと何か新しい試みがなされたものと思われます。
敢えて、個々の花組メンバーの歌パートに頼らずに、舞台公演としての完成度を高めて行く方に持って行ったのだろうと、そういう期待がふくらみます。
コケんなよぉ、広井ィ。
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