「素材DVDフォルダ」から目的の3話ぶんを切り出し、まとめて、別のDVDデータとして保存する。DVD Shrink はデフォルトでDVDの再編集機能を備えているので、基本操作のみでこれがあっさり出来てしまう。

DVD Shrink の Re-Author モードで素材DVDフォルダを開く。本編が含まれるタイトルを選択し、範囲選択で必要なチャプターを指定する。
素材第2巻から「タイトル1」のチャプター1〜5(第3話)、同じく第2巻タイトル1のチャプター6〜10(第4話)、素材第3巻からタイトル1のチャプター1〜5(第5話)を選択する。

素材第2巻の3話4話はまとめてチャプター1〜10で選択してもいいのだけれど、一応、分割して選択しておく。
なお第3巻には「ノンテロップオープニング」等の映像特典がタイトル2〜4に収録されているのだが、都合により、映像特典部分は後の手順で追加することにする。

編集DVDデータを書き出す前に、設定変更/確認を2つ。

★設定1
各素材の「圧縮設定」を「非圧縮」に設定するのを忘れないように。デフォルトでは「自動」で圧縮トランスコードがかかってしまう。

★設定2
「各種設定」の「出力ファイル」設定で、『VOBファイルを 1GB 単位で分割する』のチェックを外しておく(デフォルトではチェックが入っている)。

通常、DVD-videoのVOBデータは機械的に1GB区切りでファイルを分割して収録されている。これは各種ファイルシステム間での再生互換性を考慮してのことらしい。しかし今回は、あとで「VOBの連結」を行うときの都合があるため、必ず1GB分割を無効にしておく。
1GB分割が無効の場合、DVD Shrink から出力されるデータは1つのタイトルセットが1つのVOBファイルというカタチになる。

「バックアップ!」ボタンを押して、保存形式・保存場所を選択。ハードディスクフォルダ形式で、素材とは別の任意のフォルダに書き出す。
1層のDVD-Rには収まりきらない容量のため警告が出るが、気にせず続行。5GBくらいあるので時間は結構かかります。

Shrink の再編集モードでは、選択した項目がそれぞれ別々のタイトルセットとして出力される。ここでは、3話にあたる「タイトル1」が1つめのタイトルセット "VTS01_1.VOB" ファイルで、4話にあたる「タイトル1(2)」が2つめ "VTS02_1.VOB" ファイルで、5話の「タイトル1(3)」が "VTS03_1.VOB" ファイルで出力される。
これで、2枚の素材DVDから3話4話5話を切出して集めた編集DVDフォルダがとりあえずは出来たっと。