再編集するにあたって、材料となるDVDのどこにどのデータがあるのか把握しておく。

DVD内には「タイトルセット」という大きな単位があり、その内部に「チャプター」という区切り位置が刻まれている。
チャプター間は自由に移動できるが、タイトルセット間の移動には制限があったりする(タイトル間の制限についてはそのうちだんだんと思い知ることになる)。

チャプター番号については普通にDVDプレーヤーで再生してやればチェックできる。
元ディスクで事前にチェックしておいてもいいし、最近のDVD再生ソフトウェアは「DVDフォルダ」の再生を大抵サポートしているので、前項で作成した「素材DVDフォルダ」を再生して確認できる。『某却』DVD2巻では、チャプター1からチャプター5末尾までが第3話、チャプター6から第4話オープニング開始でチャプター10末尾までで終了。さらに後続のチャプター11からは「インフォメーション」などが収録されている。

一方、タイトルセットについては1から順に再生されるとは限らないので、普通に再生しているだけでは確認できない。後の工程で再編集にも使う "DVD Shrink" というソフトウェアだと、タイトルセット単位に中身を確認できる。
DVD Shrink はDVDの圧縮バックアップや再編集を行うためのフリーソフトで、公式に日本語版まであるというもはや大御所ですな。今回はバージョン3.2日本語版を使用。

DVD Shrink で素材DVDフォルダを確認してみると、「メインムービー」の「タイトル1,2」が本編&インフォメーションとなる先頭のタイトルセット。「タイトル3」と表示されるもう一つは、DVD冒頭で表示されるメーカーロゴである。

なお、「メニュー」階層の中身もチェックしてみると、「タイトルメニュー」の中身は画像無しで、「VTS 1」の中にある「メニュー2」にDVDのメインメニュー画面が、「メニュー3」に音声選択サブメニュー画面が入っている。ただしさしあたって関係ないので無視。(メニュー構成の意味は、最終工程でメニュー絡みの設定をいろいろいじっていくとそのうち分かってくる。)